何かが変わった気がして
身を任せて過ごしていた
日々経験値を重ねて
歳も能力もレベルアップして
RPGの勇者みたいに強くなってるって
そう思ってた
誰かの為に優しくして
それを相手も喜んでくれて
それでも時には怒ったりして
ちょっとずつを積み重ねて
それが繋がってくって思ってた
風邪で体調を崩して
思い通りに体が動かなくって
人との繋がりを疎かにして
自分の事ばかり考えてた
体調は少しずつ良くなって
医者の処方した薬を飲んで
体を蝕んでいた毒が抜けて
元通りの体になった
なかなか連絡できなかったななんて
軽い気持ちで連絡をしたら
もう 取り返しがつかなくなっていた
体を重くしていた毒は
薬なんかじゃ治らなかった
それどころか 酷くなってたみたいだ
何かが変わった気がして
身を任せて過ごしていた
日々経験値を重ねて
すこしずつレベルアップして
RPGの勇者みたいな気がしてた
本当はただの人間で
特別な存在ではなくて
鈍感な普通の男だった
マイペースな自分は
久しぶりに孤独を思い出した
夜が更けるにつれて
人並みに心細くなって
少し伸びた髭をもてあそんだ
もうすぐ明日がやってきて
また 日常が繰り返されていく
ほら すぐそこに朝がやってきて
誰でも構わず包み込んでいく
4ヶ月前に書かれたメッセージに
今頃気が付いて
なんだか また繋がりたくなった
僕は それでも 生きていく