幸せになりたいと

強く願う僕なのに


どうしてこんなにも

胸が締めつけられるのだろう


あなたが幸せならばいい

笑い顔を見ていたい


そう願っていたはずなのに

今見る君の笑顔に

心から笑えないんだ



君と僕らの関係が

今までのままであればいいと

それが変わらないと思ってた


彼の突然のメールで

僕を取り巻く景色は一変し


言葉にはあらわせないような

怒りのような悲しみのような

それでいて悔しい気持ちになった



今思えば 僕は気になってたのか

彼女を好きになっていたのかもしれない


言動や仕草の一つ一つに

胸躍らせていたのかな



いつもと変わらないように

僕の車に乗る彼と

それに合流する彼女


飯でも食べながら

馴れ初めでも聞いてみよう


そして憎まれ口の一つでも

冗談に混ぜながら 笑いながら

そう思っていたのに



まるで僕は道化師のようで

ひどく滑稽で孤独だった


いつもと変わらぬ顔ぶれで

何気ない会話を楽しんでいるようで


僕の知らない話で盛り上がり

共感しあう君達の姿に

僕はただ遠くを眺めているしかなかった


近いと思っていた距離が

こんなにも遠くて

超えられないものになってしまった




友情とかそういう言葉で語られる

今までどおりの日常は

もう来ないのだろうか


それでも道化師を演じて

次の遊びの企画を立てて

笑顔でいる自分


この気持ちをどうすることもできずに

車の中で叫んでみたりして

ぶつける先がない言葉を

持て余している